文字式を利用すると、数の関係や性質などのいろいろな事柄を説明することができます。
$n$ を整数として、いろいろな数を文字を使って表してみましょう。
整数(自然数) $1$ , $2$ , $3$・・・ $\textcolor{blue}{n}$
偶数( $2$ の倍数) $2$ , $4$ , $6$・・・ $\textcolor{blue}{2n}$
奇数(偶数の次の数)$1$ , $3$ , $5$・・・ $\textcolor{blue}{2n+1}$
文字式を利用すると、数の関係や性質などのいろいろな事柄を説明することができます。
$n$ を整数として、いろいろな数を文字を使って表してみましょう。
整数(自然数) $1$ , $2$ , $3$・・・ $\textcolor{blue}{n}$
偶数( $2$ の倍数) $2$ , $4$ , $6$・・・ $\textcolor{blue}{2n}$
奇数(偶数の次の数)$1$ , $3$ , $5$・・・ $\textcolor{blue}{2n+1}$
「連続する」整数,偶数,奇数は関連性があるので、同じ文字を使って表します。
連続する整数(自然数) $1$ , $2$ , $3$・・・ $\textcolor{blue}{n , n+1, n+2}$
連続する偶数 $2$ , $4$ , $6$ ・・・ $\textcolor{blue}{2n , 2n+2 , 2n+4}$
連続する奇数 $1$ , $3$ , $5$・・・ $\textcolor{blue}{2n+1 , 2n+3 , 2n+5}$
<注意>「 $2$ つの奇数」など連続すると書かれていない場合、例えば $\textcolor{blue}{5}$ と $\textcolor{blue}{23}$ のように関連性がないので、別の文字を使って表します。
$2$ つの偶数→$\textcolor{blue}{2n}$ と $\textcolor{blue}{2m}$
$2$ つの奇数→$\textcolor{blue}{2n+1}$ と $\textcolor{blue}{2m+1}$
文字式による説明をするときは、問題文を利用すれば大丈夫です。問題文から「対象」「計算方法」「結論」を抜き出しましょう。
【実践問題①】連続する $\textcolor{green}{3}$ つの整数の和は $\textcolor{green}{3}$ の倍数であることを説明しなさい。
「対象」:連続する $\textcolor{blue}{3}$ つの整数(連続するので文字 $\textcolor{blue}{1}$ つ)
「計算方法」:和
「結論」:$\textcolor{blue}{3}$ の倍数である
【説明】
連続する $\textcolor{red}{3}$ つの整数は、もっとも小さい数を $\textcolor{red}{n}$ とすると、$\textcolor{red}{n , n+1, n+2}$ と表すことができる。それらの和は、
$\textcolor{red}{n+(n+1)+(n+2)=3n+3=3(n+1)}$
$\textcolor{red}{n+1}$ は整数なので、$\textcolor{red}{3}$ の倍数である。
【実践問題②】偶数と奇数の和は奇数になることを説明しなさい。
「対象」:偶数と奇数(連続しないので文字 $2$ つ)
「計算方法」:和
「結論」:奇数になる
【説明】
偶数と奇数は、整数 $\textcolor{red}{n}$ と $\textcolor{red}{m}$ を使い $\textcolor{red}{2n , 2m+1}$ と表すことができる。それらの和は、
$\textcolor{red}{2n+(2m+1)=2n+2m+1=2(n+m)+1}$
$\textcolor{red}{n+m}$ は整数なので、奇数になる。
【問題】連続する $\textcolor{green}{5}$ つの整数の和はどのような数になるか答えなさい。
一番小さい整数を $n$ とすると、連続する $5$ つの整数は、$\textcolor{blue}{n , n+1 , n+2 , n+3 , n+4 , n+5}$ と表すことができる。(連続するので文字 $1$ つで表す)それらの和は、
$ n+(n+1)+(n+2)+(n+3)+(n+4)+(n+5)$
$=5n+10$
$=\textcolor{blue}{5}(n+2)$
$n+2$ は整数なので、$5(n+2)$ は $\textcolor{red}{5}$ の倍数となる。
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