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除法を乗法になおすこと

正負の数の除法(逆数,乗法と除法の混じった計算)
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わり算のことを除法といい、その結果をといいます。除法では、わる数を逆数にして、乗法になおして計算することができます。

    $\textcolor{blue}{2}$ 数の積が $\textcolor{blue}{1}$ になる時、一方の数を他方の数の逆数という。

     例:$\frac{2}{3}→\frac{3}{2}  -\frac{2}{3}→-\frac{3}{2}$

     

    $-6÷2$ は $-6× \frac{1}{2}$という乗法になおすことができます。

    $-6÷2=-6× \frac{1}{2}=-3$

     

    正負の数の除法(逆数,乗法と除法の混じった計算)
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    乗法に変形できるということは、除法の符号のルールは乗法と同じになります。よって、正の数、負の数の除法については次のことがいえます。

     

    同符号(+どうし,-どうし)の $\textcolor{blue}{2}$ 数の商

    符号:正の符号($\textcolor{blue}{+}$ 絶対値:$\textcolor{blue}{2}$ 数の絶対値の商

     

    異符号($\textcolor{blue}{+}$$\textcolor{blue}{-}$ , $\textcolor{blue}{-}$$\textcolor{blue}{+}$)の $\textcolor{blue}{2}$ 数の商

    符号:負の符号(-) 絶対値: $\textcolor{blue}{2}$ 数の絶対値の商

     

     

    【問題】次の計算をしなさい。

     

    (1) $\textcolor{green}{(+56)÷(+8)}=+(56÷8)=\textcolor{red}{+7}$ 同符号

     

    (2) $\textcolor{green}{(-18)÷(+2)}=-(18÷2)=\textcolor{red}{-9}$ 異符号

     

    (3) $\textcolor{green}{(-90)÷(-15)}=+(90÷15)=\textcolor{red}{+6}$ 同符号

     

    (4) $\textcolor{green}{(+2)÷(-6)}=-(2÷6)=\textcolor{red}{-\frac{1}{3}}$ 異符号

     

    正負の数の除法(逆数,乗法と除法の混じった計算)
    2:29

    分数をふくむ除法について確認しましょう。

     

    まずは分数の表し方です。下の $2$ つは同じ数を表しますが、ふつうは$-\frac{2}{5}$ と書きます。

    $ \frac{-2}{5}=(-2)÷5=-(2÷5)=\textcolor{blue}{-\frac{2}{5}}$

     

    分数をふくむ除法では、除法を乗法になおして計算します。(逆数のかけ算に)

    $   (-\frac{8}{9})÷(-\frac{4}{3})$  乗法になおす

     

    $ =(-\frac{8}{9})×(-\frac{3}{4})$  同符号, 絶対値の積

     

    $ =\textcolor{red}{+\frac{2}{3}}$

    乗除の混じった式の計算

    正負の数の除法(逆数,乗法と除法の混じった計算)
    3:19

    乗法と除法の混じった式の計算のしかたについて考えましょう。

     

    【例題】$\textcolor{green}{(-6)÷3×(-2)}$ を計算しなさい。

     

    乗法と除法の混じった式では交換法則・結合法則は使えません。(乗法だけの式になおせば使えます)

     

    計算方法が $2$ つあるので、それぞれ確認しておきましょう。

    ① 前から計算

    $ \textcolor{green}{(-6)÷3×(-2)}=(-2)×(-2)=\textcolor{red}{+4}$

     

    ② 乗法だけの式になおす

    $ \textcolor{green}{(-6)÷3×(-2)}=(-6)×\frac{1}{3}×(-2)=\textcolor{red}{+4}$

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