【大阪府】新型コロナで高校入試はどう変わる!?
新型コロナウイルス流行の影響をうけて、今年は学校休校など、例年にない動きがありましたね。それにともなって、高校入試制度にも変更が出ています。今回は、大阪府の変更点をまとめました!
変更点
大阪府公立高校入試でおさえておきたい変更点は、
①出題範囲がせまくなる
②チャレンジテスト中止にともなって調査書(内申点)の確定方法が変わる
という2つです!
①出題範囲
まず、今年度の公立高校入試では、出題範囲がせまくなります。各教科、以下の範囲が出なくなります。
国語
・中学3年生で学習する内容の『書写に関する事項』
・漢字の一部(下記URL参照)
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6221/00000000/kannji.pdf
社会
公民分野の、
・『私たちと経済』のうち「国民の生活と政府の役割」
・『私たちと国際社会の諸課題』
数学
中学3年生で学習する内容の、
・『図形』の「円周角と中心角」、「三平方の定理」
・『資料の活用』
理科
・第1分野の『科学技術と人間』
・第2分野の『自然と人間』
英語
・『現在分詞および過去分詞の形容詞としての用法』の「後置修飾」
・単語の一部(下記URL参照)
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6221/00000000/eitanngo.pdf
これではわかりにくい…という方は、教科書ごとに削減された範囲のページ数をまとめた、コチラ↓のページを確認してみてください!
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6221/00000000/syutudaihanni.pdf
②内申点(評定)[1] の確定方法の変更
今年度は、新型コロナウイルス感染防止のため、3年生のチャレンジテストも開催されませんでした。その影響で、各中学校での内申点の確定方法が変更になります。(生徒のみなさんにとっては、より高い内申点を目指すことに変わりはないので、ここからの話が関係するのは学校側になります。)
まず、チャレンジテストと内申点の関係を確認します。高校入試では内申点も合否を決めるうえで大切になりますね。大阪府では、学校ごとの差をなくすため、各学年での内申点が、その学年で実施されたチャレンジテストの結果と合わせて確定されます。チャレンジテストの結果によっては、通知表に書かれているよりも高いあるいは低い内申点が入試で使われることもあるのです。ですが、さきほど書いたとおり、今年度はチャレンジテストが開催されませんでした。そのため、3年生時の内申点の確定の方法が変更、ということになるのです。
では、どのように変更になるのでしょうか。3年生時の内申点については、3年生で実施される予定だったチャレンジテストの代わりに、府内の公立中学校全体の2年生2学期末までの内申点の状況と、2年生の1月に行われたチャレンジテストの結果と照らし合わせて、確定されることになっています。
[1] ここでは入試選抜で提出される調査書に記入される評定のことを「内申点」と呼んでいます。
具体的には、2年生で実施されたチャレンジテストの府内全体の平均点と各学校の平均点を比較して、各学校の3年生の内申点の平均がこの範囲におさまるように、という「評定平均の範囲」が学校ごとに定められます。チャレンジテストの平均点が高い学校は「評定平均の範囲」も高く、チャレンジテストの平均点が低い学校は「評定平均の範囲」も低くなります。ただし、今年度は、例年よりも評定平均の範囲が広くなっています。3年生の内申点を決めるのに2年生のチャレンジテストの結果をつかうため、2年生から3年生への成績の伸びを考慮して範囲が広くなっているのです。
評定方法についてさらに詳しく知りたい方は、コチラ↓をご確認ください。
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6221/00000000/rifuretto_3nen.pdf
以上が、今年度の大阪府公立高校入試選抜での変更点となります。
入試日程など他のことも知りたい方は、コチラ↓の大阪府教育委員会のページをご覧ください。
http://www.pref.osaka.lg.jp/kotogakko/gakuji-g3/
お読みいただきありがとうございました。